今井町公民館 ー「ミチコオノ日記」読者集会所ー

旧称:「ミチコオノ日記」読者日記もしくは私的ファンサイト

意味なしアリス もしくは日報(2017.11.6.)


谷山浩子 意味なしアリス(2003年)





キノコの上の芋虫は
淋しさを教える教授だった
それじゃ始めるよと言い残して
芋虫はどこかへ行ってしまった
もう二度と帰らない
キノコだけ残った







アリスはそこで待っていた
2時間 2ヶ月 2100万年
それでも芋虫は帰らない
どうしていいのかわからなくなって
アリスは試しに
キノコと寝てみた



それは全然意味がないアリス
何をやってるのかわからない
まるで全然意味がないアリス
意味がないアリスがそこにいる








公爵夫人はわからない
何を言われてもわからない
足し算と引き算と割り算と
チェシャ猫とカボチャの見分け方は
なんとかなるけど
それだけじゃしょうがない


なにしろなんにも聞いてない
そもそも興味を持っていない
頭にきたよもうアリスは
公爵夫人の頭を持って
鍋にぶちこんで
キノコと煮てみた


それは全然意味がないアリス
耳のないウサギが言いました
まるで全然意味がないアリス
意味がないアリスがくしゃみした








キノコの上に陽があたる
2100万年の陽があたる
いつまでもアリスは待っている
いつまでも待ってる石になって
苔むしたアリスの
上にも陽があたる







というのは実は言い過ぎで
そんなにたいした話じゃない
ほんとのアリスはアパートで
伸びすぎた足の爪を切ってる
何もない暮らしに
うんざりしてただけ








ダメだ全然意味がないアリス
何をやってるのかわからない
まるで全然意味がないアリス
意味がないアリスがそこにいる








ダメだ全然意味がないアリス
2100万年すわったきり
まるで全然意味がないアリス
意味がないアリスは動かない











ガセ17話にあれだけの労力を注ぎ込んだその上で、日報の挿絵リクエストにもちゃんと応えてくれるのだから、そこはやっぱり大したものだと、素直に驚嘆しなければならないと思う。

聞くところによると作者の人は私からこの歌をリクエストされるまで、谷山浩子さんの歌を一度も聞いたことがなかったらしい。それでこんなに的確なイラストを描けるのだから、舌が巻きあがってノドに詰まってしまう気がする。

最後のイラストと一緒に作者の人からは「ちょっと、創造の深淵を感じたでしょ」という得意気なコメントが寄せられたが、それに対してはもう、「うん」と言うしかない気持ちである。

しかし欲を言えば、この曲に関してはリリさんがイメージイラストを描いたらどんな風になるのかということも、できることなら見てみたい気がする。

この曲は確かに「意味不明」なのだけど、例えば公爵夫人を鍋にぶち込むあたりのカタルシスには、強烈なものがある。表現にそうした「力」を持たせることのできる人たちのことを、私は無条件にスゴいと思う。やはりこの「読者日記」を開設したことは、間違いではなかったな。

…ハッ。

私、基本的にこの「読者日記」においてはデスマス体を心がけておりましたのに、いつの間にか「地の文体」で喋ってしまっておりました。おそらく、久しぶりに自分のブログを更新したもので、そこでの喋り方が継続してしまっていたものと思われます。
nagi1995.hatenablog.com
「華氏65度の冬」では現在、ニルヴァーナの楽曲を集中して翻訳する企画を継続中です。「ミチコオノ日記」の作品世界を自分自身がより深く知りたいという気持ちから始めた特集ですので、興味のある方は併せて覗いて行って頂ければと思います。

読者日記の本日のPV数は143。現在の読者数は63名様。ちなみに「ミチコオノ日記」のPV数は353だったそうです。「私だけがいない学校」の時には438まで行ったのだそうで、作者の人は舞い上がってるようでしたが、これぐらいでそんなに大喜びされるぐらいにココロザシの低いことでは、「読者日記」をやってる充実感に欠けますね。

唇の端っこで類さんのようにフッと笑う、その程度の喜び方に留めておけば、明日からはもっと読者数もPV数も増えてゆくことだろうと思います。

それではどちらさまも、おやすみなさい。

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