今井町公民館 ー「ミチコオノ日記」読者集会所ー

旧称:「ミチコオノ日記」読者日記もしくは私的ファンサイト

言葉のこと ゆるやかな先生 明読斎

僕が鉄道会社の敷地に入るのと同時に、
一匹の猫がニャーと鳴いて敷地の外へ出た。


自然の法則のようだ。
猫が外へ出たので僕は倉庫の上へ上がるしか行く道ががなくなった。


僕は理屈が頭から飛んだ。
白いコンクリートの倉庫の外壁に、茶色く錆びた梯子があった。


僕は梯子を登ることを勇ましいと思った。
上へ上がれば僕は昇進するのか?


僕は梯子に手をかけた。
梯子から伝わる温度は冷凍庫の中のように冷たかった。


右足を梯子に乗せた。

「統合失調症発症物語」
明読斎 (id:tanisuke1234)

はじめて 精神病院に
行った朝は 快晴だった
病院の場所は知っていたが
バスを二本乗ってさらに徒歩で
ざっと40分ぐらい
9時半からの診察である
わたしは5分前に着こうと決めた


わたしは一本目のバスを
途中で降りて歩き出す
もちろん時計も携帯も持っているが
見なくても必ず9時25分に
つくに決まっていると思っていた
途中の神社に入ったり
わざと行ったことのない道を
凱旋のようにあるいていた


明読斎 さんの小説は
「統合失調症発症物語」を読んでから
「統合失調症克服記」を読んだ
この順番の読み方をした人は
最後に砂場の山のトンネルの中で
手が繋がったような 気持ちに
なるだろう


明読斎さんは以前わたしの
素朴な質問を
迷わず丁寧に答えてくれた
小説の中なら わたしが
「あなたはそれをどうお考えですか?」
と聞かれそうな 「ある言葉」で彼は
質問の回答を終わらせていた
病院の時計は9時25分だった
とくにうれしくもなかった
わたしがそう思ったんだから
当然だと思った
わたしはその時 世の中に出来ないことなんて
ないと待合室で思っていた


もうじき
一日中寝たまま手を見ることしか
出来なくなるのに




「あなたどうかしましたか?」
虫が僕に質問する。
「どの病棟から来たのですか?」
僕は答える。
「あなたこそどこから…」























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